※前回の記事→参道だけでも豪華!ヤンゴンの「シュエダゴン・パゴダ」【ミャンマー】
ヤンゴンにあるミャンマー最大の仏塔「シュエダゴン・パゴダ」。仏教徒にとって憧れの聖地です。
参拝するミャンマー人に混じって、黄金に輝く境内を興味津々の面持ちで見て回ってみましょう〜♪
黄金に輝く巨大パゴダは、ミャンマー仏教徒の信仰の拠りどころ
ドォーンと中心にそびえる黄金!
シュエダゴン・パゴダの黄金の仏塔です。
この仏塔、高さは99.4m、基底部の周囲は433mもあります。
仏塔には純金箔が貼り付けられていて、その数8688枚!
本物の黄金の仏塔です!!
シュエダゴン・パゴダは、伝説によれば今から2500年前に建てられたと伝えられています(考古学的には6世紀から10世紀の建立)。
言い伝えによれば、タポゥタとパッリカという兄弟商人が、インドで出会った仏陀から8本の聖髪をもらい受け、紀元前585年にこの地に奉納したのがシュエダゴン・パゴダの起源であるとのこと(参考:地球の歩き方ミャンマー編)。
シュエダゴン・パゴダは地震によって何度も倒壊していて、現在の仏塔が建てられたのは15世紀頃だそうです。
パゴダの敷地内には、廟や寺院、祭壇や博物館などたくさんの建物があります。
ブッダの物語が描かれた壁画があったり、大仏塔の周りには形も大きさも様々な小仏塔が林立しています。
参拝する人々。
このシュエダゴン・パゴダには、仏陀だけでなく、様々な神様や精霊、聖人などが祀られています。
たとえば、シュエダゴン・パゴダの守護精霊である2体のナッ神の像があったり、ヤギの右目と牛の左目を持つ賢者として崇められた錬金術師の像があったり、ポッパ山で瞑想して賢者となったボー・ミン・ガウンの像があったり・・・。
仏陀の像も、ルビーの眼をした仏像やヒスイ製の仏像、巨大な8.5mもの寝釈迦などたくさん!
みなさん、仏陀も精霊も聖者も、分け隔てなく参拝していました。
よくわからない姿の神様?精霊?
寝釈迦と周りには仏陀の弟子かな?
仏陀がこんなにたくさん!
みなさん参拝しています!
下にいる黄金色のねずみは、「八曜日」の像。
「八曜日」とは、ミャンマーの伝統暦で、ミャンマーの人は生まれた曜日によって、その人の性格や人生、結婚相手やビジネスにおける相性などを判断するのだそうです。
それぞれの曜日には方角と支配する星、象徴となる動物が決められています。
曜日 | 方角 | 星 | 動物 |
日曜日 | 北東 | 太陽 | トリ |
月曜日 | 東 | 月 | トラ |
火曜日 | 南東 | 火星 | ライオン |
水曜日の午前 | 南 | 水星 | 牙のあるゾウ |
水曜日の午後 | 北西 | 架空の星ラウ | 牙のないゾウ |
木曜日 | 西 | 木星 | ネズミ |
金曜日 | 北 | 金星 | モグラ |
土曜日 | 南西 | 土星 | ナーガ(竜) |
このシュエダゴン・パゴダにもそれぞれの方角に八曜日の祭壇があって、みなさんそれぞれの自分の曜日の祭壇で、熱心にお祈りをしていました。
右の写真は、シュエダゴン・パゴダの仏塔の最頂部を写したものだそうです。
シュエダゴン・パゴダの最頂部には、1個76カラットのダイヤモンドをはじめ、5451個のダイヤモンド、1383個のルビー、ほかにもヒスイなどの宝石がちりばめられているそうです。
ものすごい豪華&贅沢!
これらの宝石はすべて、信者たちの寄進によるものであるとのこと。
信仰の力ってすごいですね〜。
左の釣鐘は「マハーガンタの釣鐘」。1788年にシングー王によって鋳造されたもので、重さは23トン。1825年にイギリスが船に積み込もうとしたのですが、失敗して川に沈めてしまったといういわく付きの鐘。
右の釣鐘は「マハーティッサダの釣鐘」。1824年にターラーワディー王によって鋳造されたもので、重さは42トン。パーリ語とビルマ語で仏陀と王の美徳が刻まれています。
シュエダゴン・パゴダには、たくさんのミャンマーの一般の人々、袈裟を着た僧や尼僧、そして、外国人の観光客で賑わっていました。
夜になると仏塔はライトアップされ夜の闇の中でキラキラと輝くそうです(残念ながら今回は夜のパゴダは見ませんでした)。
シュエダゴン・パゴダは、朝の5:00から夜の21:00まで参拝することができます。聖地なのでタンクトップや短パンはご法度。
もし、機会があれば、シュエダゴン・パゴダ、参拝してみてください。
ざわめきの中にも静謐さを感じさせる雰囲気と、人々の熱心な参拝の様子。
きっと、心が洗われるような、有難い気分になること請け合いです!
旅行時期:2012年8月
※次の記事→ヤンゴン歩き回り①(ダウンタウン散歩)【ミャンマー】


