ヨーロッパの田舎、マラムレシュ地方の街「シゲット・マルマツィエイ」【ルーマニア】

※前回の記事→ブダペストからバスと列車に乗って「バイア・マーレ」の町へ【ルーマニア】

シゲット・マルマツィエイの町【ルーマニア】

ルーマニア北部マラムレシュ地方。

豊かな森の広がるこの地方では、今でも伝統的な農業や牧畜が行われ、人々は民間伝承を信じ、素朴な農村生活が営まれています。

頭巾を被った女の子や、麦わら帽を被った老人がいるヨーロッパの田舎の田舎。

そんな、マラムレシュ地方の村巡りの拠点となる町が、「シゲット・マルマツィエイ」(Sighetu Marmaţiei)です。

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バイア・マーレ」から「シゲット・マルマツィエイ」へ

サプンツァの村にて【ルーマニア】マラムレシュの農村風景

朝8時半、バスは、「バイア・マーレ」のアウトガラから、のろのろと出発しました。

車内はスカーフを被った老婆や、大きな荷物を背負ったおじさんたちでごった返しています。

バスの目的地は、マラムレシュ地方の中心都市「シゲット・マルマツィエイ」。

マラムレシュ地方は昔ながらの民族文化や伝統が息づく貴重なエリアであるとのこと。

中世さながらの民族衣装を着た人々や、独特な木造建築を見てみたい❗️

そう思った私は、この地を目指すことに決めたのです。

サプンツァの村にて【ルーマニア】豊かな森の広がる農村風景

街を出たバスは山道に入っていきました。

バスは鬱蒼とした楡の木の森の間をくぐり、つづら折の坂道をくねくね進みます。

オンボロのバスはカーブの度に乗客の体を右へ左へと揺らします。

そのうち小雨がパラパラと降り始めました。

新緑が雨に濡れ、森の風景を淡く滲ませ始めます。

路肩を見ると、所々に動物の図柄の彫られた木製のトーテムポールが立っていました。

霧雨の向こうから浮かび上がるその姿は、とても幻想的でした。

マラムレシュ観光の拠点、「シゲット・マルマツィエイ」の街

シゲット・マルマツィエイの町 【ルーマニア】シゲット・マルマツィエイの街

「シゲット・マルマツィエイ」は小さくて長閑な町。

バスを降りると、車中で出会った空手の黒帯を持つという男性が、お目当ての宿「Mini Hotel Magura」まで連れて行ってくれました。

「Mini Hotel Magura」は、素朴なおじいさんが経営するささやかな一軒家の宿。

おじいさんはルーマニア語しか話しませんが、とても控えめで優しい人物でした。

部屋はトイレ、シャワーなしシングルで400,000Lei(1,476円:2004年当時)。

私は荷物を置くと、すぐに街を散策することにしました。

シゲット・マルマツィエイの町 【ルーマニア】シゲット・マルマツィエイの目抜き通り「トライアン通り」

宿から10分ほど歩くと、街の中心の目抜き通りである「トライアン通り」にぶつかります。

通りには2階建ての白っぽい建物が建ち並んでいて、簡素だけど立派な風貌の教会が2つあります。

通りをしばらく歩くと、左手に観光案内所が見えます。

私は扉を開け中に入っていきました。

中にはテーブルが1つあり、その向こうに綺麗な女性が座っていました。

「ブーナ、ズィア!」

挨拶をします。

女性に、「シゲット・マルマツィエイ」の見所と、周辺の村へのアクセス方法を尋ねます。

マラムレシュの観光は「村」がメイン。

彼女に、この「シゲット」からアクセスしやすい村を教えてもらおうと思ったのです。

私が質問すると、彼女はニコニコしながら、とても丁寧に、町の見所、周辺の村々への行き方を教えてくれました❗️

それも、とても流暢な英語で。

シゲット・マルマツィエイの町 【ルーマニア】街の中心にある教会

トライアン通りに面した自由広場を抜けると「マラムレシュ民族博物館」があります。

マラムレシュの民族文化を予習しようと思い、入ってみました。

受付で入場料10,000Lei(37円)を払います。

中に入っていこうとすると、受付に居たお姉さんが大急ぎで走っていき、館内の照明を付けました。

どうやら客は私1人のようです。のんびりと見学し始めます。

こぢんまりとした博物館の内部には、素朴な展示品が丁寧に置かれています。

工芸品や仮面、農機具があり、その奥にはメインの展示品である民族衣装が飾られていました。

たくさんの刺繍で飾られた白いブラウスや、赤いベストやスカートは、とても可愛らしく華やか。

まるで、童話やメルヘンの世界に出てくるような衣装です。

衣装の横には祭りの写真が展示されていました。

冬、深い雪に包まれた村では祭りが行われるらしいです。

写真には、美しい民族衣装で着飾った少年少女が祭りのパレードをしている様子が写っていました。

「シゲット」の街を歩いていてもこのような衣装を着た人は見かけません。

これらの衣装は祭りの時にしか着ない正装なのでしょうか。それとも田舎の村へ行けば、人々は日常的にこれを着ているのでしょうか・・・。

私はその写真のように美しい民族衣装を着た人々の姿を見てみたい、と思いました。

※次の記事→ばね人形売りとロマの子供たち(シゲットのカフェにて)【ルーマニア】

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