「ロケット・スチーマー」から眺めるベンガルの川の風景【バングラデシュ】

※前回の記事→外輪船「ロケット・スチーマー」の外観と内部をご紹介【バングラデシュ】

ガンジスの河口に広がるデルタの国「バングラデシュ」(Bangladesh:বাংলাদেশ

バングラデシュとはベンガル人の国の意味。カルカッタ(コルカタ)のあるインドの西ベンガル州と民族や文化は同じです。

人とリキシャでごった返すダッカの町と、川の国「バングラデシュ」の船旅をご紹介します。

今回は「ロケット・スチーマー」から眺めた川の風景です!

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外輪船に揺られながら、川の国「バングラデシュ」の風景を眺めます


ロケットスティーマー バングラデシュ黄金のベンガルの風景

「ロケット・スティーマー」から眺めたベンガルの風景です。

緑溢れるベンガルの豊かな風景。エメラルドグリーンに輝く常緑樹が河岸に生い茂り、黄緑色の水田がどこまでも広がっています。

その緑のキャンバスの上には赤やオレンジの原色のサリーを纏った女性たちが花のように咲いていました。

彼女たちは農作業をしているのです。

ロケットスティーマー バングラデシュ緑の田園と泥色の川、そして、 船

白いこぶ牛が荷車を引いています。鮮やかな色をした鳥が空をキイキイと鳴きながら羽ばたいています。

河岸には多くの人々の姿がありました。

洗濯をする人、水浴をする人、用を足す人・・・。

ロケットスティーマー バングラデシュ漁をする小舟

茶色の川は静かにとうとうと流れていきます。川面には小さな帆を張った小舟がいくつも漂っていて、どの舟も長い櫂を泥水に刺し込んでいます。

あっ!網が投げ入れられました。漁です!

川の恵みによって生活する人々。その原初的な漁の姿はとても美しいものでした。

ロケット・スチーマーは、そういった漁師の操る小舟と幾度となくすれ違い、また追い越していきます。

ロケットスティーマー バングラデシュまた雨が降ってきました。

先ほどまで降っていた雨が上がりました。

雲間から青い空が覗き、眩しい陽光がさんさんと降り注いできます。けれども、すぐにまた空は曇り、再び、ぽつぽつと雨が降り始めました。そして、そのうち雨は一気に土砂降りとなってしまいました。

視界をスコールの雨滴が遮り、川面が嵐のように波立ちます。

でも、それも長くは続きません。不意に雨は止みます。そして、再び青空と強烈な太陽が顔を覗かせるのです。

雨上がりの空にはしばしば虹が架かります。はっきりとした七色の綺麗なアーチです。この時ベンガルの空には二重の虹が架かりました!

ロケットスティーマー バングラデシュ夕暮れの川の風景

いくつもの村を通り過ぎ、いくつもの船を追い越しすれ違い。

空が曇り、雨が降っては晴れ、また曇り。

日が沈み、そして昇って、また沈み。

地球という星の営みを感じる、そんなひとときです。

ロケットスティーマー バングラデシュ河岸の村の夕暮れ。人々は船に向かって手を振ってくれる。

辺りが薄紫色の闇に包まれ始める頃、方々から白い煙がゆらゆらと漂い始めてきました。

夕餉の支度です。

ゆらゆらと棚引くその煙は、私の心を何だかとても温かくしてくれました。

ロケットスティーマー バングラデシュ

ロケットスティーマー バングラデシュ夕暮れのベンガルの風景

そのうち、日が沈み、川と川岸の森と田園は闇に包まれます。そして、ぽつんぽつんと点在する家々の灯りだけが闇の中に浮かび上がり始めます。

あの中にはささやかだけども温かい、ベンガルの家族の暮らしがあるのでしょうね。

延々と繰り返す輪廻のような自然の営み。そして、自然と共に生きる人々の日常。

そんなバングラデシュの「心」とも呼べる風景を、私はロケットのデッキの上から飽きることなく眺め続けていました。

ロケットスティーマー バングラデシュ夕暮れの舟たち

ロケット・スチーマーでの船旅は素晴らしいものでした。

慇懃すぎるところが玉にキズではあるけれども、船室係のおじさんは操舵室とエンジンルーム、そして、屋根の上にある見張り台まで見せてくれたし、船内で出される朝食のオムレツやディナーのカレーはとてもおいしかったです。

雄大な風景を見ながら聴く音楽は心地よかったし、読んでいる本からふと顔を上げた時、目に飛び込んでくる降るような陽の光はこの上なく美しいものでした。

ロケットスティーマー バングラデシュ

夜8時。船はバングラデシュ第3の町、クルナに到着しました。

オレンジ色の薄明かりに照らされたクルナの港。その雑然とした風情が今でも目に焼きついています。

私は船を降りるとさっそくやって来たリキシャと交渉を始めました。そのうち話がまとまり、私はリキシャの荷台に飛び乗ります。

運ちゃんがペダルをゆっくりと漕ぎ始めました。そして、リキシャのきらきらとしたベルの音を聞きながら、私は真っ黒な夜の闇の中に溶けるように入っていったのです。

※前回の記事→雨上がりのクルナの街と、綺麗にディスプレイされた市場【バングラデシュ】

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