極彩色の浮織がとっても綺麗!ラオスの肩掛け布「パービアン」

インドシナ半島、メコン川の中流域に位置する国、ラオス。

この国は、国土の70%を山と森が占め、海に面していない内陸国です。

そんなラオスには、30以上の少数民族が居住し、大河メコンの恩恵を受けながら、それぞれ固有の豊かな染織文化を育んできました。

ラオスの布、パービアン【雑貨】

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思いっ切り手の込んだ浮織文様。ラオスの布は豪華絢爛!

写真の布は、「パービアン」といいます。

「パー」は細幅布、「ビアン」は肩で、本来は女性の肩に掛ける布として作られたものです。

ラオスでは、布を織ることは女性の嗜みのひとつ。

ほとんどの女性が布を織ることができ、布の良し悪しの判断もみんなわかるのだといいます。

女性たちは、パービアンを始めとした布を、売るためではなく、家族や自分自身のために織り上げます。

布の織り方は地域や部族によって様々で、布を見ただけで、どの地域のどの部族の布であるか判別ができるそうです。

ラオスの布、パービアン【雑貨】

布の材料としては絹と綿が使われ、様々な素材による天然染料で染められます。

染料の素材として使われるのは、インディゴやタマリンド、ターメリック、ビンロウジ、黒檀、ライム、サトウキビなど。赤い色はラック虫という昆虫の分泌液から作られるそうです。

すべて、悠久のメコンの流域で採れた地産品です。

ラオスの布、パービアン【雑貨】

そして、染められた糸は、複雑な模様を何種類も組み合わせ、無数の織り工程を重ねて織られていきます。

伝統的な織機を使って、平織り(経糸と緯糸を交互に浮き沈みさせる手法)、紋織り(地と異なる色糸を組み合わせて紋様を織り出す手法)、縫取織り(地の緯糸とは別に、紋様を描きたいところにだけ装飾用の色糸を加える手法)などの技法により、長い時間をかけて布は織られていきます。

ラオスの布、パービアン【雑貨】

紋様には、織る女性の願いや思いが込められているのだそうです。

たとえば、無病息災だとか、縁結恋愛だとか、安産祈願、商売繁盛、諸願成就だとか・・・

パービアンは、その土地の部族、先祖代々の伝統と、織る人個人の立場や思いが表された、プロフィール的な存在なのですね。

このパービアン、見た目とても豪華ですが、やっぱり本来は日常で使うものではなく、結婚式を始めとした儀式の席で身につけるものなのだそうです。

けれども、近年はラオスの家庭でも、壁掛けとして飾ったり、もちろん、外国人向けに販売などもするようになってきています。

そのため、現在では伝統的な紋様だけでなく、モダンな図柄のパービアンも生み出されているようです。

ラオスの布、パービアン【雑貨】

ラオスの布、パービアン【雑貨】

このパービアン、ラオスに行ったとき、とても魅力を感じ、欲しいな〜と思っていたのですが、買う機会がありませんでした。

そして、帰国後、結局、通販で購入してしまいましたー。

購入したのは、最初に紹介した豪華な布と、この赤いシンプルな布の2つです。

見る度にうっとりとしてしまう緻密で繊細な浮織紋様。

かなりお気に入りの布です。

このパービアン、壁掛けとしてお部屋をエスニックに彩ってくれる、エスニックフリーク唾涎の一品です!

ルアンパバーン

こちらは、ラオス北西部、世界遺産の町「ルアンパバーン」近郊にあった布地屋さん。

綺麗なパービアンがたくさん飾られていたのですが、ちょうどこの時、ボートでの移動の途中だったので、値段交渉する時間がなく、泣く泣く購入するのを諦めました・・・

「ワット・シェントーン」のお寺と古都ルアンパバーンの町【ラオス】

「ワット・シェントーン」のお寺と古都ルアンパバーンの町【ラオス】
ラオスの古都「ルアンパバーン」。「ルアンパバーン」は、ラオスの歴代の王国の都としての長い歴史を持っています。町には80もの寺院がひしめき、往時の繁栄を感じさせます。ルアンパバーンのシンボルともいえる寺院「ワット・シェントーン」です。

ラオスという国

日本にはまだあまり馴染みのないラオスという国。

人口は632万人。文化的にはタイの、政治的には中国の強い影響を受けています。

100万人以上の大都市はなく、人々は国土に満遍なく住んでいる感じで、国全体が農村みたいな印象です。

世界でも有数の貧しい国として知られてきましたが、近年は観光業を中心として、経済が急速に発展しつつあります。

ど田舎で、山賊とかも普通に出ていたラオスも、ついに変わりつつあるのです!

ルアンパバーンの町

ルアンパバーンのワット・シェントーン寺院