♪カウシキ・チャクラバルティ・デシカン/ライブ・アット・サプタクフェスティバル

カウシキ・チャクラバルティ・デシカン

「カウシキ・チャクラバルティ・デシカン」(Kaushiki Chakrabarty Desikan)は、インド・コルカタ出身のインド古典音楽の声楽家。

父は、著名な音楽家・音楽学者のパンディット・アジョイ・チャクラバルティ、母も歌手のチャンダナ・チャクラバルティという音楽的に恵まれた環境で育ったサラブレッドです。

2歳の頃から、パンディット・パラカシュ・ゴーシュに師事。学生時代には、父とインド国内や海外に同行し、様々な音楽や芸術を学んでいきました。

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インド古典の若き天才歌姫、カウシキ・チャクラバルティ・デシカン❗️

優れた才能を持つ「カウシキ・チャクラバルティ・デシカン」は、アミール・カーンやハリプラサド・チョウラシア、ザキール・フセインなど、素晴らしい巨匠たちからも教授を受けたそうです。

彼女の稀有なところは、北のヒンドゥスターニ音楽と、南のカルナタカ音楽の両方をレパートリーとして持つということです。

ヒンドゥスターニ音楽とカルナタカ音楽の違いについて、Wikipediaより抜粋しますね。

「ヒンドゥースターニー音楽の主なテーマは、クリシュナのラスレーラ(ヒンドゥーの礼拝用)、および自然の壮麗さである。

カルナタカ音楽はほとんどが即興であるという点でヒンドゥースターニー音楽に似ているが、より理論に影響されており、厳密な規則を持っているところが異なる。

また、楽器よりも声楽を重視する。 主なテーマはデヴィ崇拝、ラーマ崇拝、神殿の描写や愛国的な歌である。

ヒンドゥースターニー音楽ではひとたびラーガが始まると、モードの装飾音はリズミカルになり、次第に速くなる。この部分はジョルと呼ばれる。ジョルの後にクライマックスがあり、全てが停止して観客が拍手する。

最後に打楽器奏者が独奏者と互いに影響しながら、演奏を始め、それから自然発生的で競争的なジャーラと呼ばれる部分に進む。

カルナタカ音楽のラーガは、一般的にテンポが速くより短い。始まりの部分はバーナムと呼ばれ、演奏家にとってのウォームアップである。その後に祈祷と祝福の願いが続き、それからラガム(韻律に基づかないメロディー)の交替の連続、ターラム(装飾音。ジョルと同じ位置づけのもの)が続く。 これはクリティスと呼ばれる聖歌と互いに交じり合う。 その後に、パラビ、またはラーガの主題が来る。」

Wikipedia(インドの伝統音楽)

両方をレパートリーに持つ音楽家はインドでも珍しいそうです。

ちなみに、彼女、かなりの才女であるそうで、2005年には、哲学の学士と修士を首席で取得もしているそうです。

「カウシキ・チャクラバルティ・デシカン」の歌声は、欧米でも高い評価を受けており、2005年発表のアルバム「Pure」は、BBCワールドミュージックアウォードを受賞してもいます。

「カウシキ・チャクラバルティ・デシカン」は、現在、インド古典声楽家の中では一番注目されている一人と言えます。

カウシキ・チャクラバルティ・デシカン

2011年の8月、彼女は来日しました。

その時の公演を聴きにいったのですが、本当に素晴らしいものでした。

チャーミングな笑顔で登場した彼女。タブラのSubhasis BhattacharyaとハルモニウムのAjay Joglekarの演奏をバックに、透き通るような歌声で歌い始めます。

若々しく、伸びやかで開放感のある声。彼女の歌声と輪廻のように繰り返されるタブラとハルモニウムのリズムを聴いていると、次第にトランシーな気分になってきます。

インドの古典音楽は、ラーガというテーマをベースに、演奏家がその場で旋律を創造していく即興の音楽です。

彼女の声質や声の技術も素晴らしいですが、彼女の歌とタブラやハルモニウムとの掛け合いも見事❗️

彼女の歌うラーガのテーマをタブラとハルモニウムが即座に了解し、意を汲み取ったレスポンスをしていきます。

そのレスポンスには、オリジナルな装飾的なリズムやメロディが組み込まれていて、聴衆を熱狂させるのです。

彼女たちの演奏は、宗教的な意味合いを持っています。

インド古典音楽は、ヒンドゥー教の神への賛歌なのです。

演奏の行われたアサヒ・アートスクエアの会場。

集まった聴衆たちは、恍惚とした感じで彼女の歌声に聴き入っていました。

そして、彼女の歌声を聴きながら、はるか彼方の茫漠たるインドの風景を見ていました❗️


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