♪アマジーグ・カテブ/マルシェ・ノワール(Amazigh Kateb)

アマジーグ

2009年の末に発表されたこのアルバム「マルシェ・ノワール」

フランスのバンド「グナワ・デフュージョン」のリーダーであったアマジーグ・カテブが、満を持してリリースした初のソロアルバムです(日本国内版は2011年1月の発表)。

このアルバムは、バンド時代を含めた彼の最高傑作であるとの呼び声も高く、ミュージックマガジンの「2010年ベストアルバム」ワールド部門一位に選ばれてました。

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アマジーグ・カテブ初のソロアルバムはアルジェリア色が濃厚

アマジーグ・カテブは、アルジェリアの首都アルジェ出身。

父親はアルジェリアを代表する作家ヤシール・カテブです。

彼のメッセージ性の強い歌詞は、父ヤシールの影響を受けていると言われます。

アマジーグが現在の拠点であるフランスに渡ったのは16歳の頃。

そして、住み始めたグルノーブルの町で、同じマグレブ移民たちと共に1992年に結成したのが「グナワ・デフュージョン」でした。

さて、このアルバム「マルシェ・ノワール」。かなり伝統音楽色が濃厚です。

グナワ・デフュージョン時代はロック・レゲエの色合いが強かったアマジーグですが、このアルバムでは、スーフィーの音楽が起源と言われる「グナワ」や、伝統音楽を受け継いだアルジェリア歌謡である「シャアービ」の曲がアルバムのメインとなっており、故郷であるアルジェリア音楽への傾倒を強めている感じです。

ソロとして再スタートするに当たり、やはり偉大な父であるヤシールを取り上げたかったようで、1曲目の「ボンジュール」と4曲目の「アフリカン」の歌詞にヤシールの詩が使われています。

こんにちは、私の人生よ

お前たち、私の絶望よ

私はどぶに戻ってきた

私の悲惨が生まれたどぶに

      「ボンジュール」(冒頭部分)  蒲田耕二・訳

さすが大作家、なかなか深い歌詞ですね。

この歌詞を伝統的なシャアービスタイルでアマジーグは歌うんです。

フランス語はわからないので歌詞はダイレクトに入ってはこないんですが、伝統楽器の奏でる音楽と素朴と哀愁が入り混じった歌声を聴いていると、なんだか胸が熱くなってきます。

その他にも、魅力的な曲がいくつもあって、 2曲目「コマ」はラガ・マフィンとライ、4曲目「アフリカ」はレゲエ、5曲目「一緒に歌え」はグナワロック、7曲目「モシーバ」はシャアービなどなど、曲のスタイルもバラエティーに富んでいます。

アマジーグ

アマジーグは、2011年8月に来日公演も行っています。

ライブは、渋谷の代官山ユニットというライブハウスで行われ、私も観に行きました♪

オールスタンディングの会場は熱気ムンムン❗️

特に最前列に陣取った在日アルジェリアン達の盛り上がりが半端じゃなかったです。アルジェリア国旗をバサバサ振ってました❗️

ゲンブリ(グナワの弦楽器)をにこやかな笑顔で弾きならすアマジーグ。

シャアービのメッセージソングを訴えかけるような節回しで歌うアマジーグ。

アラブ風の音階を弾くキーボードも、DJが時たま入れるスクラッチ音などもいい感じでした。

けれども、特によかったのがグナワの打楽器カルカベを使った楽曲。

カルカベは鉄製のカスタネット風の打楽器で、両手にそれぞれ持ってカチャカチャ叩きながらリズムを取ります。

アマジーグの深みのある声と、繰り返されるカルカベの無限ループの組み合わせはものすごいグルーブ感❗️

会場を瞬く間にトランス状態に陥れました。

アマジーグが道端で出会ったという、日本人男性を急きょカルカベ奏者に起用したパフォーマンスや、途中、ベリーダンサーの女性がステージで踊りだしたり、それに呼応したアルジェリアンが飛び入りで一緒に踊ったりしたのもよかったです。

それにしても、アマジーグ、魅力的ですね。

ゲンブリを弾いているところも、シャアービを歌っているところも、絵になります。 そして、笑顔がとってもチャーミング。

大満足のライブでした❗️


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